サンスクリット用語集を公開しました
非二元堂のサイトに、サンスクリット用語集を公開しました。アドヴァイタ・ヴェーダーンタの術語を、現代日本語の解説とともに五十音順で引けるようにしています。
アートマン、ブラフマン、マーヤー、アヴィディヤー。インドの非二元思想を読んでいると、こうした原語に何度も出会います。一つひとつの語に深い意味が込められていますが、訳語が定まっていないために、本によって、訳者によって、ばらばらの日本語が当てられているのが実情です。
全翻訳本で訳語をそろえています
非二元堂の用語集がほかと違うのは、特定の一冊のためではなく、すべての翻訳本を貫く共通の基盤として作っている点です。
同じサンスクリット語は、どの本でも同じ日本語に訳す。これを徹底しています。たとえばアヴィディヤーを、ある本では「無明」、別の本では「無知」と訳してしまうと、読者は同じ語だと気づけません。横断的な用語集を土台に置くことで、書名をまたいでも語の対応が崩れないようにしています。
訳語を選ぶときは、漢訳仏教由来の硬い言葉に頼りすぎず、現代の日本語として無理なく読めることを優先しています。サンスクリットの学習者でなくても意味が追えること。それが、この用語集と翻訳本に共通する方針です。
使い方
用語集のページでは、語を五十音順に並べています。上部の検索窓にカタカナや訳語を入力すると、その場で絞り込めます。
各語の個別ページには、訳語・定義に加えて、デーヴァナーガリーと IAST(ローマ字転写)を併記しています。その語が登場する公開済みの翻訳本へのリンクもありますので、用語集から本文へ、本文から用語集へと行き来しながら読み進められます。
公開している『タットヴァ・ボーダ』の全文ページでは、解説のなかに出てくる術語から、用語集の該当ページへ直接リンクしています。読みながら気になった語を、その場で確かめられます。
言葉の意味が一つ定まると、文章全体の見通しがよくなります。この用語集が、非二元の古典に親しむための入り口になれば幸いです。