結び — アディヤートマ・ヨーガ
第6章 / 目次へ
ヴェーダーンタの教えには、四つの根本がある。一、自我の永遠の目撃者である自己の直観。二、仮託と却下(アディヤーローパとアパヴァーダ)の方法。三、ヴァストゥ・タントラのサーダナとカルトリ・タントラのサーダナ、およびその結果の違い。四、絶対的あるいは超越的な観点(パラマールタ・ドリシュティ)と経験的な観点(ヴィヤヴァハーラ・ドリシュティ)の違い。
このうち第一の根本、およびヴァストゥ・タントラとカルトリ・タントラの違いについては、すでに「アディヤートマ・ヨーガ」と「聴聞」の項で論じた。アディヤローパとアパヴァーダの方法は、本書全体を通じて用いられており、とりわけ「思惟」の項で顕著である。目覚め・夢・深い眠りの三状態にわたる識別、および創造の原因をめぐる考察は、いずれもこの方法に基づいている。すなわち、無知のゆえに、諸状態や創造が自己の真実の本性の上に仮託され、探究が完了するとき、求道者はすべてが本質においてブラフマンであることを見きわめる。これが却下、すなわちアパヴァーダであり、先に抱いていた誤った観念を取り除くことである。
経験的な観点(ヴィヤヴァハーラ・ドリシュティ)とは、教えの初めにおいて、仮託の立場から真実として受け入れられる事柄を指す。これに対し絶対的な観点(パラマールタ・ドリシュティ)とは、教えの終わりにおいて、シュルティあるいはグルの「ネーティ、ネーティ」(これでもない、これでもない)という言葉によって、すべての仮託が最終的に否定されることを指す。
これらの根本は、これまで霊的な世界に知られていなかったものであり、カルナータカ州ハッサン県ホレナルシプルにあるアディヤートマ・プラカーシャ・カーリヤーラヤの創設者である、敬愛すべきスワーミジー、シュリー・シュリー・サッチダーナンデーンドラ・サラスヴァティーによって、シャンカラのバーシュヤへの五十年を超える厳密かつ徹底した研究を通じて、初めて明らかにされたものである。
本書は Devarao Kulkarni 著『Adhyatma Yoga』(Adhyatma Prakasha Karyalaya, Bangalore Branch, 1980年刊)を底本としています。底本はArchive.orgにてCC BY-NC 4.0(表示 - 非営利)で公開されています。英語版から星空久音が日本語に翻訳しました。本和訳も同じく CC BY-NC 4.0 で提供します。商用利用はできません。